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「放置された”竹”に宿る、日本の心と未来の革新」について検討をしたい!

スタートアップを始めたい

合計トリブンポイント110

プロジェクトの特徴

  • 初心者歓迎

  • 経験者優遇

  • リモート可能

  • 隙間時間でOK

  • 週1日〜参加OK

  • 週末だけ参加OK

  • 夜だけ参加OK

プロジェクトオーナー
K.Eiki
プロジェクトのフェーズ
アイデアの構想段階
場所
兵庫県

どのようなプロジェクト?

身の回りの物の素材に竹が有効に使われることで、現代には無い質感や価値を社会に根付かせたいと思い、「品質を担保した竹集成材の製品化」と「竹集成材のブランド化」を行えないか検討しています。これは余剰資源の有効活用という意義だけでなく、日本文化への理解や竹の魅力の伝承というような、既存社会の質を向上させるような取り組みにまで発展できると考えています。

なぜやりたいのか?

●なぜ竹を活用しなければならないのか...  古来より日本において竹は、有用な植物として活用されていました。しかし近年では使用頻度が減少し、全国的に放置された竹林が拡大したことから「竹害」と呼ばれる問題が深刻化しています。  竹は同じ根から地上に伸びてくるので受粉を必要とせず、短期間で生息域を広げます。また3~5年ほどで10~20mの高さに到達するほど、成長速度が早い特徴を持ち合わせます。その結果、日光を遮断し周辺の樹木の成長を阻害し、やがては枯死させてしまいます。  近年では放置された竹林が畑や民家まで拡大してきており、動物の隠れ場所となるために獣害が増えたり、また土砂災害を引き起こす要因と言われております。 ●竹の活用方法の検討...  再び竹を有効活用するために、バイオマスや繊維や肥料など、様々な竹の活用方法についての模索が日本全国で行われています。 ●私が思う有効な活用とは...  持続的に活用するには、竹の持つ特性を十分に活かすことが重要で、やはり「ものづくりの材料」としての活用が最適と考えました。 ●なぜ竹の使用量が減っているのか...  竹の活用が少ない背景は「商品を作る人にとって竹を使う必然性が低い」ことと「無垢材からの加工インフラが整っていない」ことが均衡している結果です。  竹を使う必然性が低い背景として、無垢材の品質が安定しておらず加工しにくいことや、木材より価格が高い傾向にあることがあります。また樹脂や金属加工の技術が発展した結果、そもそも竹を使用する価値が認識されていないこともあります。  無垢材からの加工インフラが整っていない背景は、今の加工工程は、形状の安定した木材に最適化しているためです。竹は節の高さや肉厚が安定しないため、今の加工方法をそのまま適応することはできません。  当然ですが竹への需要が高まらない限り、今以上に竹の加工インフラが整うことはないため、結果的に加工難易度や価格的な面において不利な状況が続いています。 ●どうやって「ものづくり」に活かすのか...  「商品を作る人にとって竹を使う必然性が低い」ことと「無垢材からの加工インフラが整っていない」ことは、相互に影響し合っているため、並行した対処が必要と考えます。 そこで安心して使いたいと思える「竹集成材の製品化」と「品質を担保した竹集成材のブランド化」を同時に行えないかと考えています。  まず竹の集成材の加工について、日本(特に兵庫県内)には林業会社様も多く、製造インフラの整備について積極的な検討ができると感じています。何より、ものづくりをする人にとって扱いにくい無垢材ではなく、形状や品質が安定した集成材として提供することが重要と考えています。  また竹への関心向上について、日本は豊かな自然から観光資源にも恵まれ、海外からの注目も高まっています。そこでホテルのアメニティやお土産などを活用することで、竹の持つ本来の魅力が個人に届く形でPRできる環境は多いと思います。  また竹の魅力は素材以外にも、竹林という独特な雰囲気を持ち合わせています。近年の日本は海外も含めた観光業が発展中のため、竹林は「日本らしさ」を伝える上でも有効な媒体になり得ると思います。例えば私の家から近所の淡路島を想定すると、近年海外からの観光客も多いため、美しさや珍しさ、何より「日本らしい上質さ」を体験できるようなスポットを作ることもできるのではないでしょうか。  これが「淡路竹」のようなブランド構築に繋がるような、竹の持つ高品質かつ上質な要素をPRを行うことで、竹を使う必然性を押し上げることができないかと考えています。 ●私のちょっとした野望...  世間的に騒がれる合理化だけでは無く、日本独特の美意識や文化が日本のものづくりに意図的に組み込まれるようになると、再び日本のものづくりが発展するのではないだろうかと考えています。
K.Eiki

プロフィールはこちら

医療装置の開発を7年間行っておりますが、近代的なものづくりは「合理性」や「効率化」に重きを置き過ぎるあまりに、完成させることができる製品に限界を感じていました。近年では競争力を失いつつある日本のものづくりを再び高めるためには、「感性」や「感覚」のような一見すると非合理的な要素が重要になると考えています。 そこで武道や工芸品のような日本が独自に持つ「美意識」が、今の日本のものづくりに意図的に反映されるようになると、製品の質や魅力が更に発展する可能性があると考えております。 日本独特の強みを使って、日本のものづくりの価値を高める活動ができないか考えています。 ※専門スキルは機構設計で、主に装置の仕様決めから3D CADを使った設計、図面作成などを行っています。