どのようなプロジェクト?
日本の伝統工芸は、日本人の魂を削って作り上げてきた品々であり、世界標準を遥かに凌駕する高い品質の品々ばかり。現代の最新の日本製品は壊れにくく長持ちし、環境に優しいと世界中で高く評価されていますが、その元になったのは、高い品質をお届けしたいという思想が息づく日本の伝統工芸の職人が居たからです。
ですがあまりにも安すぎる。いや、日本人が魂を本当に削って時間をたっぷりつぎ込んで作り上げる品々が、そんなに低価格で良いのでしょうか?
実際、その価格ではやっていけなくなり衰退し、無くなってしまったものも数多くあります。
ですが、そこを粘り強く生き残ってきたのが「本美濃紙」です。歯を食いしばって生き残り、今、全世界から注目を集めています。この伝統工芸こそが、サステナブルの模範です。本美濃紙に息づくサステナビリティーの価値は幾らであるべきなのか?を世界に問うプロジェクトです。
なぜやりたいのか?
2014年秋、ユネスコ無形文化遺産に日本の手漉き和紙が認められて以降、守るべきものとして見られるようになった日本の紙とその文化ですが、人々からもっと欲しがられなければすぐにでも吹き消されてしまうほど。
日本の国力のベースとなったのは、今や滅びそうになった伝統工芸の中に息づいています。そこには何があっても耐え抜き、お客さまが幸せになることを真心込て願った職人魂に息づいています。
その精神を絶やしては行けない!どうすればそれができるのだろうと考えた時、このアイディアが浮かびました。
元々あった製品の背後にある思いを新しい形にして息を吹き替えさせる。
全ての工程をほぼ手作業で行い、日本に古来から伝わる製法に目を向けて新しい使い方を編み出す。
その結果、人に優しく自然に優しく信じられないほどの耐久性を発揮しカーボンニュートラル。